プロジェクト進行管理の上でたまに陥る失敗談として
”プロジェクトが迷走する”
ということがある。経験として思い当たるディレクタ、プロジェクトリーダも多いだろう。
迷走状態を回避するのは、実は意外と簡単だ。
迷走するということは読んで字のごとく、
"迷った状態で走っている"ことである。では何に迷っているのかというと、
どこに行ったらいいのかという行き先に迷っているのだ。
行き先(目的地)がわからない状態で走り回っている状態を迷走しているという。
迷いながら、疑問を胸に抱きながら、それでも休むことが出来ずに走り続けなければならない。それは辛くて当たり前だ。ゴールがないんだもの。
そんな状況に自分が陥ったとき、または自分が率いるプロジェクトメンバーが陥ってしまったとき、やることはひとつ。
1.まず一旦止まれ(笑)
2.そして、改めて今、自分らが向かうべきゴールを真剣に考えて、明確に定めろ。
ゴールは最終目的地でなくてもいい。最終目的地に続く道であるなら、その過程にある今日の目的でもいい。とにかく、”今の作業の終わり”を設定しろ。
たったこれだけ。
これだけで、辛い状況は嘘みたいに軽くなる。
人間、終わりが見えさえすれば、たいていの苦難は乗り越えられる。
今の苦難は必ず終わる。その保証さえあれば、しかも苦難の先には未来があることさえわかれば、人はいくらでも頑張ることが出来る。
だけどね。迷走しているときというのは、闇雲な焦燥感に駆られて、ただ走らなきゃと思い込んでいる場合が非常に多い。
その際に、きちんと止まって、方向を確認する、要するに地図を見るということは、なかなか出来ることではないんだよ。焦っているからね。
焦る気持ちの中で、それでも尚止まるのに必要なことは、皆を未来に導くという強い責任感と、意志と、勇気。
あなたは勇気ある人ですか?
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