seasonoff中のrunningmaniaです。
先日、教育に関するちょっと面白い話を聞きました。北欧のフィンランドは、近年子供の学力が世界的に高いことで注目されています。丁度、日本の子供の学力の順位が下降してきているのとちょっと対照的です。
フィンランドは、長い間近隣の大国であるロシアやスウェーデンに支配されており、こと教育についても特に伝統的な教育概念がある訳ではありません。カリキュラムを含む教育制度を考えなければならなかった立場の人は、可能な限りロジカルに思考を整理していったそうです。
そこで、教育のコンセプトのコアになっているのは、ある一つのテーマに関して賛成・反対の両面からその理由を論理的に整理して考えるトレーニングをすることだそうです。ある物やある事を自分が好きな理由、嫌いな理由というのを他人に説明することって、結構難しいですよね。これは、好きや嫌いといった感情は、いつも理詰めで生じるものとは限らない、というよりも、そうでないことの方が多いからではないでしょうか。でも、他人が考えていることについて、なぜそう考えているのかを理詰めで考えることは、情報を収集し整理することによってかなり可能だし、それは対人関係を円滑にする上で非常に有効です。
小さい頃からこういったくせをつけることが、学力の向上に結びつき、如いては、決して多くない人口の割には、世界的にユニークな企業を輩出している原因となっているような気がします。